通信制の4年制大学に在籍すること10年、卒業できそうなので話します。今回は珍しく目次リンクがあります↓
かかった費用
学費(入学料+年間学費+スクーリングなどの追加授業料+休学費)=約1,343,000円
みんな大好きお金の話から始めましょう。10年遊んだから、年額134,300円、月額11,191円ですね。これに追加でスクーリングの交通費や、テキスト代が入ってくるので、実際はもう少しかかる訳ですが、月額1万円少しなら、中々コスパのいい趣味です。
ちなみに4年きっかりで出るとなると、テキストは買わず図書館で借りるなどして、約80万円で卒業できると思われます。
なぜ通信制大学に入学したのか?
- 金がない
- 体系的に学びたい
- 学ぶことが好きだから、生涯学習のように長く学び続けたい
- 4大卒の肩書が欲しい
今思えば、任期付自衛官になってからなら金も貯まるし補助も出るしで昼の通学生になれたものの、残念ながら入学当時にその知識はなかったので、働いて金を稼ぎながら出せる範囲の支出で通える大学、ということで通信制大学を選びました。奨学金を借りても、自活できる生活費をバイトで稼げる算段が立たなかった。
当時は、自分の学びたい学問を専門的にしている大学は日本で一校しかなかったため、あっさりとどの大学にするかは決められました。それに一人では「体型的に学ぶこと」に限界を感じていたことも理由です。あとは就職の応募要項によく「大卒」ってあるし、大卒が受験資格になっている資格(社労士とか)もあるから、もらえるなら欲しかったというのも理由の一つです。
単位はどうやって取るの?
各大学で異なるらしいのですが、私が選んだ大学は、各単位毎に異なる学習方法が設けられており、大きく分けて、テキスト学習とスクーリング学習がありました。
- テキスト学習
テキスト学習は、1〜2冊のテキストを読んでレポートを出し、試験を受けます。テキストは自費で購入しますが、中古で購入すると同じ単位を取るために使われたかと思われる書き込みなどもあり面白かったです。
レポートは1単位800文字で、4単位の講義だと3,200文字×2本でした。特に入学初期は3,200文字前後の「前後」がどこまで許されるのか分からず、教授によって文字数が異なることもあり困ったことを覚えています。また、テキストを読んでシラバスに書いてある設問に沿う小論文を書くのですが、解説がない中一人で学習するには、難しいテキストの場合は補助用に追加で本を読む必要があり、中々書くに難しい講義もありました。
試験は在籍途中までオフラインで、実際の試験場に行って紙で受ける形でした。試験会場は貸出の会議室のこともあれば、結構他大学の一教室ということも多く、色々な大学の校舎に入れる楽しさもありました。途中からオフラインになり、受けに行く必要がないことや、場所や時間の制約が少なくなり、受験自体へのアクセスハードルが下がり助かりました。また、試験時間の制約がゆるまり、参考文献を見ながら受けることができるようになり、難易度自体も下がったように思います。
- スクーリング学習
スクーリング学習は、事前に申し込み追加費用を支払った上で大学に行き、現実空間で講義を受けて、最後にレポートを出す形でした。試験はありませんでした。テキストは大学側が購入し、事前頒布してくれました。
通学期間に関しては、正社員で働いてたら無理じゃない!?とは思いました。スクーリングは夏期・冬期など、通学生が休みの時のみ行われがちです。つまり年間を通して受けられる日数も単位もかなり限られるのです。居住地から通学先まで離れているから前入りが必要だし、講義はひとつが連続して3日かかるので有給休暇も飛ぶけど、そんなに連続して休みは取れないので、強制的に在籍年数が伸びざるを得ません。勿体無いから3日間はみっちり詰められるだけスクーリングの講義を詰めます。そして訪れるレポート地獄。これが結構ハードだったかも。通信制大学を検討している労働者は、シラバスを見て必須のスクーリング数に注意した方がいいです。
もっと他の学生と交流したら、より楽しく、より楽に卒業できたとは思うのですが、基本的に交流することなく、一人で淡々と単位を取得していきました。その中でも唯一、スクーリング時に一時だけ交流を持つことができたのが楽しかった思い出です。
実際どうよ?所感
学問内容は「大学の学部って思ってたよりショボい」と思いました。想像以上に広く浅い。学年が上がると少しは専門的にはなるとはいえ、なんか、なんか、想定していたよりも2段階は浅くない!?この大学だから?日本の大学だから?と思いつつ(いや、マレーシアの大学生に対しても学習内容が高校生レベルで引いたことあったな)と思い至ったので、多分自分の想定がハードすぎるだけだと思いました。学部って「入門に毛が生えた、学問の入り口だよ♡」って感じなんだなぁと思いました。
それと、期待していたよりも体系的ではなかったかも…独学と対して変わらないのでは?と思うこともあったけれど、興味のある学問に近い学問や、全く関係なくて自分では自ら学ばなかっただろう学問が必修科目となっていて学ぶこととなり良い機会を得たということはありました。
そして専門家に手取り足取り見てもらえて、聞いたらすごく詳しく知ることができる、素敵なポジションが大学生だということがよくわかりました。大学が家の近くにあれば、図書館の恩恵ももっと受けられただろうしね…
それと不定期で開催される、教授による教科学習会と名打たれた講義を、無料で受けられるのは良かった。質疑応答も受け付けてくれるので、凄く楽しかったです。興味があれば出て、興味がなければ出なくていいのも良かったですね。学部関係なしに参加できてためになりました。
あとは、「流石に10年も在籍していると、自分の興味関心も入学時のものから動く場合がある」ということは書いておきたいです!ちょっと想定していなかった。やる気満々で入ったものの、出る時には興味も薄くなっていたので…生涯学習にするにしても、5年くらいで卒業して別の学部に入った方が楽しかったかも。
身も蓋も無いけれど、やっぱり、通学できるなら通学の方がいいなとも思いました。友達云々もそうかもしれないけど、それ以上に教授との距離が近いというか会う頻度が高いことで質問がしやすく指導を受けやすい。通信制でも質問はできるけど、スクーリング以外は、質問票送って…という文通になりがち。ただ金がねぇ…全然違うからねぇ…多分私の入った大学ですら4年ぴったりなら80万円くらいで卒業できるから…もっと安さを売りにしている大学もあるし…
何で4年じゃなくて10年かかったの?
- そもそも4年で卒業しようと思っていなかった
- 別の勉強に時間を取られて、休学や停滞したから
- 学費を捻出できなかったから
- スクーリングの単位取得に時間がかかったから
まず、「長く学び続けること」が目的だったため、4年で卒業しようと思っていなかったという点が真っ先にあげられます。入学当初は、最大年限の12年間在籍するつもりでした。ただ、前述の通り興味関心の移り変わりがあり(まずいな)と思ったので、急いで卒業することにしました。
次に、仕事で覚えることや取る資格に対する勉強が必要となり、大学の勉強が滞ったり、休学したりしたからです。おかげさまで仕事で使える資格は取れましたし、身につきました。フルタイムで時には残業し働きながら、時間を確保することは結構難しいです。単純に時間が取れないというよりも、仕事で受けたストレスを発散するために自分のご機嫌をとる行動や、友交関係を維持するために遊ぶこともあるし「人間らしく文化的に生きる」ことと共生させることが難しかったです。4年で卒業できる通信制大学生、本当に凄いと思います。
そして、学費を捻出できなかったからです。端的〜!病気をしたり、予期せぬ出費があったりと、たった15万円程度でも捻出できない時ってあるんですよ〜。先立つものがなければ除籍されかねませんからね、すかさず休学するしかないです多分。
最後に、スクーリングの講義を受講するハードルが高かったからです。しがない労働者階級の人間は、一度に連日休みを取ることは許されないのですよ…どんなに大学側が4年で全部のスクーリングを取れるようにスケジュールを組んでも、仕事場の人手や雰囲気が許してくれるかは別。それに加えてスクーリングで行く必要がある大学までの移動費や宿泊費も別。懐があったかくないと受けることすらできないのです。時間と金の問題がありました。
結論
結論としては「通信制大学に入って学ぶことは楽しかったしためになって良かったが、10年は長すぎたので興味関心が他に移る前に卒業した方がいい」です。あと通信制ってやっぱり卒業することが難しい面もあるので、「可能なら(通信制)短期大学に入った後に、三年次入学で別の大学に入る」も良いと思います。

おしまい