仕事を欠勤し、家で安静にせざるを得ない日々が始まった。ベッドに横たわり、辛い状況から逃れるために寝に逃げる。起きるのはトイレの時とご飯の時くらい。TOTOパイセンとは随分仲良くなったと思う。吐きすぎて喉を痛め吐血しビビる。
食べられるものが日に日に減っていく。普通のご飯が食べられたのは妊娠5週目くらいまでではないだろうか。以降、麺類やパン類を食べ過ごしていたが、いよいよもって麺類もパン類も体が受け付けなくなっていく。かろうじてリンゴを無理やり食べる。水やお茶やジュースが難なく飲めた頃が懐かしい。
ちなみに食べたもの全て、吐き戻している。それでも食べないと死ぬ気がして無理やり口に運ぶ。液体は口に運んだ時から気持ち悪くなって飲み込めない時も増えていく。一口飲んでその倍吐き戻す、不思議なメカニズム。
リンゴしか食べれない頃には、頻繁過ぎてトイレに起き上がることも苦痛で、ベッドの側に嘔吐受けを置いていた。
やがてリンゴも食べられなくなり、いよいよもって何も食べられなくなっていく。
